テニア症と嚢虫症は、アジア・アフリカで深刻な問題となっている食品媒介寄生虫疾患である。本研究では、人体テニア症の感染源となる患畜(ウシ、ブタ)の発見に必要な診断技法の開発ならびに人体嚢虫症患者の迅速診断法の開発を目的とする。さらに、テニア症と嚢虫症流行地における住民検診にリアルタイムで用いることができる確定診断法を確立し、流行地で実施可能な疫学研究を国際共同研究として展開する。
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リアルタイムで嚢虫症患者と嚢虫症の感染源となるテニア症患者の検出が可能な免疫、遺伝子検査法の開発研究に取り組む。 |
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これらの検査法を流行地域での住民健診、疫学調査に取り入れ、流行地での評価を試みる。 |
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さらに、この研究を通してアジア条虫ならびにアジア条虫と無鉤条虫の交雑個体の分布域を調査する。 |
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アジアとアフリカに分布しているテニア条虫の遺伝子比較解析を試みる。 |
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以上のすべての研究において、若手研究者育成を積極的に推進し、ネットワークを強化する。 |