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難治性寄生虫病に関する遺伝子診断法の開発
旭川医科大学
概要
国際共同研究の推進「先進技術を基盤とした地域共通課題解決型共同研究」、「難治性寄生虫病に関する遺伝子診断法の開発」
実施予定期間:平成22年度〜平成24年度
 テニア症と嚢虫症は、アジア・アフリカで深刻な問題となっている食品媒介寄生虫疾患である。本研究では、人体テニア症の感染源となる患畜(ウシ、ブタ)の発見に必要な診断技法の開発ならびに人体嚢虫症患者の迅速診断法の開発を目的とする。さらに、テニア症と嚢虫症流行地における住民検診にリアルタイムで用いることができる確定診断法を確立し、流行地で実施可能な疫学研究を国際共同研究として展開する。

代表機関 代表者
旭川医科大学医学部寄生虫学講座 伊藤 亮
国内参画機関  
京都大学霊長類研究所人類進化モデル研究センター 岡本 宗裕
国外参画機関  
四川省疾病情報対策センター寄生虫病研究所(中国) Qiu Dongchuan
厚生省疾病対策環境衛生総局(インドネシア) Wandra Toni
マヒドン大学熱帯医学部(タイ) Dekumyoy Paron
モンゴル国立伝染病研究センター(モンゴル) Nyamkhuu Dulmaa
ハラマヤ大学自然科学部(エチオピア) Mekonnen Sisay Menkir

事業の目的
 本事業では人体寄生テニア科条虫3種類(嚢虫症を引き起こす有鉤条虫 Taenia solium と、近縁の無鉤条虫 Taenia saginata およびアジア条虫 Taenia asiatica )が分布しているアジア地域を中心に下記の研究を展開する。
リアルタイムで嚢虫症患者と嚢虫症の感染源となるテニア症患者の検出が可能な免疫、遺伝子検査法の開発研究に取り組む。
これらの検査法を流行地域での住民健診、疫学調査に取り入れ、流行地での評価を試みる。
さらに、この研究を通してアジア条虫ならびにアジア条虫と無鉤条虫の交雑個体の分布域を調査する。
アジアとアフリカに分布しているテニア条虫の遺伝子比較解析を試みる。
以上のすべての研究において、若手研究者育成を積極的に推進し、ネットワークを強化する。
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代表機関 : 旭川医科大学
研究代表者 : 伊藤 亮 ( Akira Ito )
〒078-8510 北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号
TEL 0166-65-2111
難治性寄生虫病に関する遺伝子診断法の開発