HOME
難治性寄生虫病に関する遺伝子診断法の開発
旭川医科大学
活動計画
各年度の活動計画
平成22年度
旭川医科大学
計画(1-1) 嚢虫症診断に必要な免疫診断法の簡便化
流行地で利用可能な寄生虫を材料とする診断抗原の簡便な精製法を確立した。遺伝子組み換え抗原作製はまだ完成していない。
計画(1-2) テニア症診断に必要な遺伝子診断法の確立
流行の現場でリアルタイムに実施可能なLAMPの基礎技術を開発した。
計画(1-3) 流行地での疫学調査
上記計画(1-2)で開発された検査法を中国の流行現場で実施し、問題点を検討した。2011年1月にインドネシア、3月にタイでも実施予定。
計画(1-4) 免疫、遺伝子検査、技術移転セミナー
2月から3週間の予定で実施計画中である。
計画(1-5) 代表者会議
2月に1週間の予定で実施計画中である。何人かの代表者は引き続き、技術移転セミナーへの積極的参加を表明しており、セミナーならびに共同研究を実効性の高いものにするためにも、これらの研究者の参加は不可欠であると判断。

京都大学霊長類研究所
計画(2-1) テニア条虫の遺伝子解析
人体寄生テニア条虫、無鉤条虫とアジア条虫の交雑個体をタイのみならず、中国からも確認。
計画(2-2) 疫学調査
2011年1月にインドネシアで実施予定。さらに2月か3月にタイでの調査を計画中で、調整中。
計画(2-3) 患畜診断法の開発と評価
インドネシアで無鉤条虫虫卵を実験感染させた牛の血清検査法をほぼ確立できたが、細かな改善が必要。2月のセミナー時に確認予定。

海外機関
計画(3-1) 中国、インドネシア、タイでの合同調査を予定通りに実施し、サンプルを採取、モンゴルならびにエチオピアでは独自の調査を実施し、サンプルを採取、2月の技術移転セミナー時に各国の研究者がサンプルの解析を行う予定。代表者会議も同時に開催予定。

平成23年度
旭川医科大学
計画(1-1) 嚢虫症診断に必要な免疫診断法の簡便化
遺伝子組み換え抗原作製、迅速イムノクロマトキット開発。
計画(1-2) テニア症診断に必要な遺伝子診断法の確立
流行の現場でリアルタイムに実施可能なLAMPの評価。
計画(1-3) 流行地での疫学調査
上記計画(1-1, 1-2)で開発された検査法を中国(10月)、タイ(11月)、インドネシア(2012年1月)の流行現場に導入、問題点の点検。
計画(1-4) 免疫、遺伝子検査、技術移転セミナー
2月から3週間の予定で実施計画中である。
計画(1-5) 代表者会議
前年同様2月に1週間の予定で実施計画中。

京都大学霊長類研究所
計画(2-1) テニア条虫の遺伝子解析
タイ、中国から確認された2種条虫の交雑個体の遺伝子多型解析、交雑個体鑑別遺伝子マーカー確立。
計画(2-2) 疫学調査
2012年10月に中国(交雑個体発育に必要な中間宿主動物調査、環境調査)、11月にタイ、2013年1月にインドネシアで感染家畜の調査を実施。研究顧問として新たにFrancis Raul准教授を招へい(京都大学)。
計画(2-3) 患畜診断法の開発と評価
無鉤条虫感染ウシ、アジア条虫感染ブタにおける血清検査法の確立。

海外機関
計画(3-1) 前年同様、中国、インドネシア、タイでの合同調査を予定。モンゴルならびにエチオピアでは独自の調査によるサンプル採取、2月の技術移転セミナー時に各国の研究者がサンプルの解析を行う予定。代表者会議も同時に開催予定。

平成24年度
旭川医科大学
計画(1-3) 流行地での疫学調査
上記計画(1-1, 1-2)で開発されたリアルタイム検査法を中国(10月)、タイ(11月)、インドネシア(2014年1月)の流行現場に導入、問題点の点検。
計画(1-4) 免疫、遺伝子検査、技術移転セミナー
前年同様2月から3週間の予定で実施計画中。
計画(1-5) 代表者会議
10月の中国での調査直後に中国で「アジアにおける食品媒介寄生虫病、テニア症・嚢虫症会議」 (中国政府CDC、四川省CDCと共催) を計画。

京都大学霊長類研究所
計画(2-2) 疫学調査
2013年10月に中国で新しい遺伝子マーカーを用いる中間宿主調査。
計画(2-3) 患畜診断法の開発と評価
新しい検査法を用いた検査法の総括。

海外機関
計画(3-1) 前年同様、中国、インドネシア、タイでの合同調査に加え、モンゴルならびにエチオピアでも合同調査を実施。10月末に中国四川省で、中国政府CDC、四川省CDCと共催と共催で「アジアにおける食品媒介寄生虫病、テニア症・嚢虫症会議」開催予定、2月の技術移転セミナー時に各国の研究者がサンプルの解析、同時に代表者会議を開催し、本事業総括を予定。

PAGETOP
代表機関 : 旭川医科大学
研究代表者 : 伊藤 亮 ( Akira Ito )
〒078-8510 北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1番1号
TEL 0166-65-2111
難治性寄生虫病に関する遺伝子診断法の開発